ソーラーシェアリングへの挑戦!超えるべきハードル!

※ゴチカンでは、初期事業の一環として野立型太陽光発電設備1基及び営農型太陽光発電設備(ソーラーシェアリング)2基の建設を計画してします。

今回はソーラーシェアリング建設のための超えなくてはならない3つのハードルについてご報告いいたします。

ソーラーシェアリングの概要

●針道地区ソーラーシェアリング

発電出力:33.0kw
合計出力:64.3kw
買取価格:18円/kw(20年間、東北電力に全量を売電)
設備面積:846m2
収穫作物:エゴマ

●太田地区ソーラーシェアリング
発電出力:45.3kw
合計出力:81.0kw
買取価格:18円/kw(20年間、東北電力に全量を売電)
設備面積:1,058m2
収穫作物:エゴマ

◯2か所ともゴチカンが土地所有者さんから農地をお借りして発電設備を設置し、土地所有者さんが下部で営農を行う仕組みです。

ハードル① 設備資金の調達

●営農型発電設備は低圧(出力50kw未満)でも1基あたり概ね1,200万円の費用がかかり、新規事業者にとっては大きなハードルです。ゴチカンで設備認定を取得した平成30年度時点での東北電力の買取価格は18円/kwのため、何らかの補助金を活用しなければ安定した収益が確保できないことがわかりました。

●ゴチカンでは、福島県の補助金『福島県地域参入型再生可能エネルギー導入支援事業補助金』に申請し、採択され、設備費のおよそ1/3の費用を補助金により賄うこととしました。

●残り2/3の費用については二本松信用金庫さんの融資により資金調達する計画です。

ハードル② 農地一時転用

●ソーラーシェアリングを建設するには、農地一時転用許可(設備の杭の部分のみ一時転用)が必要となります。

●二本松市農業委員会に一時転用申請書(農地法5条許可申請)を提出し、現在、審査していただいております。

●一時転用では
①収穫作物のエゴマが設備の下(30%の光が遮られます)でも生育できるか
③発電設備の柱の高さがトラクターが通れる十分な高さになっているか
④年間の営農スケジュール及び営農体制  等、さまざまな審査事項があり、福島県の審査も必要となります。

県の審査では30を超える質問事項が出され、ゴチカンで回答していますが、なかなか大変な事務作業です。                                              

ハードル③ 20年間の営農計画

●ソーラーシェアリングは20年間、東北電力に全量を売電できますが、その間、継続して下部農地で営農を継続しなければなりません。

●毎年、収穫量を農業委員会に報告して、地域の平均収量の概ね8割を確保しなければなりません。
今回、耕作する予定の作物はエゴマですので、エゴマの平均収量50kg/10aの8割の40kg/10aが目安となります。

●長期に渡る営農のため、地域の営農団体の方々の協力も得ながら持続可能な営農体制を構築したいと考えております。

※ゴチカンでは、上記のハードルを越えるために、地域電力に携わったことがある方や金融機関の方、市内で営農発電を設置している 方、地域の営農団体の方と毎月ミーティングを開いて議論しています。

※今後も事業の状況を逐次報告していきますので、よろしくお願いします!