プレスリリース
ゴチカン、リコー本社と垂直営農フェンス&木陰ソーラーと可動式営農ソーラーでオフサイトPPAを開始
二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社(略称ゴチカン 代表取締役 近藤 恵)は、株式会社リコー(社⻑執行役員:大山 晃、以下 リコー)、株式会社 UPDATER (代表取締役社⻑ 大石英司、以下 UPDATER)とともに、地域社会に貢献する取り組みとして、営農型オフサイト PPA を開始しました。リコーは本社事業所の電力の一部を、グループ初となる営農型オフサイト PPA 発電所からの再エネ電力に切り替えます。
本件の背景
自然共生・地域共生型の営農型太陽光発電(ソーラーシェアリングとも呼ばれる)は、日本の脱炭素社会の実現に向けて大きな可能性が期待されています。今回、リコー向けに再エネ電力を供給する発電所2基は、耕作放棄地を活用し、地元農家(二本松営農ソーラー株式会社/株式会社 Sunshine 等)が主体となる理想的なソーラーシェアリングの取り組みとして、農林水産省の「営農型太陽光発電のモデル的取組支援事業」に採択されています※1。一方の発電所は、農作物の生育に応じて日射を制御し、太陽光の日射角度に応じて最適な発電量を確保する可動式営農ソーラー。もう一方は、朝夕などの日射が低い時間帯にも発電効率を高め、放牧柵としての物理利用もする垂直営農フェンス。こちらには、加えて農地の中央にソーラーパネルで木陰を作り放牧中の牛を夏の強い日射から防ぐ木陰ソーラーを配置するハイブリッドタイプとしています。どちらにも先進的な技術が導入されており、温暖化に柔軟に対応する農業経営や効率的な発電を可能にしたものです。
UPDATER(みんな電力)は、リコーが 2021 年度より導入した再エネ総合評価制度に基づき、経済面、社会面、環境面の 3 側面から評価された電力供給事業者として選定されており※2、現在、リコー本社事業所はみんな電力が供給する質の高い再エネ電力によって再エネ率 100%を実現しています。今回、営農型太陽光発電所からの電力を一部供給することで、リコーの地域貢献をより一層高めることが期待されます。
ゴチカンは、2018 年の設立以来「持続可能な地域社会の実現」のため、「地域と共に考え、実行する、『ヒトのインフラ』を整備する」ことを目的としてきました。地域のインフラ基盤を支える存在として、「営農ソーラー設置」を中心とした事業を展開しながら多様な人間関係や資本が循環する仕組みを構築しています。今回の取り組みも、農業面では、営農ソーラーのラインナップに、これまでと異なる新しいタイプが加わることを示し、電力面では、電力系統販売ではない電気の相対契約や、市⺠や企業による直接金融(社債発行)を実現して、後続に可能性を示すものとなりました。
本 PPA について
発電所所在:福島県福島市在庭坂
供給場所:株式会社リコー 本社事業所
供給開始時期:2025 年 5 月(小売電気事業者: UPDATER)
導入規模:発電量 164.2kWdc 年間想定発電量 195,477kW(本社事業所総電力量の約 5%相当)
ゴチカンについて
2018 年に市⺠有志 5 名によって設立されました。2021 年に農地6ヘクタールに4MW と比較的大きな営農型太陽光発電を、地元生協・環境シンクタンクと共同で運営し、2 名の農業者が2重の収入を得ています。同年にアジア初の垂直営農ソーラーを設置したことでも有名になりました。これらのストーリーはモデルとして多くの人に感動と希望を与え、本年9 月公開のドキュメンタリー映画の主題として取り上げられるなど各方面から注目を集めています※3。再生可能エネルギーを市⺠が作り・使うことを目指して実績を積み重ねており、大面積を擁する酪農家・水田農家への垂直営農ソーラーの導入、さらに市⺠自身の自家消費、将来的には小売電気事業も行えるようになることが目標です。これまでの設置発電所は下図の通りです。

所在地: 福島県二本松市笹屋303−1
代表取締役: 近藤 恵
設立: 2018 年 9 月 18 日
URL: https://gochikan.com
https://hinata-movie.com/
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社(略称:ゴチカン)
広報担当 TEL:0243-24-6194(代表) Email: contact@gochikan.com
